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「吉川市」と「三郷市」どちらが住みやすい?
埼玉県の「吉川市」と「三郷市」とは?
埼玉県は関東平野の北部に位置しており、全国で第4位の総人口を有している地域です。年間を通して約18度の気温となっていることから非常に過ごしやすい地域です。
ここでは主にハウス栽培の野菜から花を出荷されているため、関東屈指の農業地域という顔もあるところです。
埼玉県の県庁所在地はさいたま市ですが、その周辺にある吉川市と三郷市は1990年代初頭の大規模な造成工事を実施されました。
以前は広大な湿地帯と池しかない場所でしたが、今では東京都へと勤めに出ている方々のベッドタウンという顔を持っています。
そんな「吉川市」と「三郷市」ですがどちらが住みやすいのかを各市の概要を見ながら解説していきましょう。
埼玉県で新たな住まい探しをなされる方にとって、参考となれば幸いです。
埼玉県北西部「吉川市」とは
まずは県の北西部に位置する「吉川市」の概要を見ていきます。吉川市は人口12万2,000人の中核都市で、計2つの鉄道が乗り入れています。もともとは吉川町と松山町・伊賀町の3つが点在していた一帯ですが、1997年の平成の大合併に伴って市制が開始されました。
これに伴い、宅地開発もなされて当初は2万人しかいなかった人口も、一気に10万人を超えるまでになったほどです。
市の中心部にはJR武蔵野線の吉川駅があり、毎日約6,000名の利用客があります。
若い世代にとっては住みやすい街
朝・夕の通勤通学時間が混みあいますが、平日の昼間はさほど込まないのが特徴です。大型ショッピングモールが計4つあり、市立病院・公共施設なども駅前に集中しています。
吉川市では戸建て住宅が多く、新築一戸建てで約2,500万円台から手に入れることが可能です。
20代から40代までの若年世帯が多く、保育施設も点在していることから若い世代にとっては住みやすい街といえるでしょう。
三郷市はかなり高齢化が著しい地域
次に埼玉県の南西部に位置する「三郷市」は、1960年に誕生した市です。
総人口は10万人となっており、平均年齢が約69歳とかなり高齢化が著しい地域です。(これから移住する人にとって少し残念かも?)
埼玉県で唯一鉄道網が一切通っておらず(ここも少し残念)、公共交通はバスのみとなっています。
三郷市は農業が盛んな地域 !
三郷市ではキャベツ・白菜・ホウレン草といった農産物を栽培している農家が多く、県内でもっとも農業が盛んな地域です。
1990年代以降は街の中心部で大規模な宅地開発がなされ、計20棟の市営住宅とマンションが立地する一帯となりました。
市営住宅に至っては一部分譲もなされており、都市開発機構が仲介する形で購入することが可能です。
三郷市はメリットを得やすい土地!?
農業という持続可能な産業を主軸にしていることから、三郷市の財政は安定しており、10歳以下のお子さんがいるご家庭に対して年間10万円の育児資金を支給されています。
さらに18歳以下のお子さんが3人いるご家庭なら、市営住宅に優先的に入居することができ、家賃は月額5000円になっているのも特徴です。市内には大型商業施設が1件、病院が3件あります。国道があるので、自動車を有していれば移動をするのは何ら問題はないでしょう。
三郷市の中心部にあるバスターミナルには、東京・新宿行きの高速バス停があり、これを利用して通勤・通学をなされている方が多いです。片道980円ですが、定期券を購入すれば半額で利用できるのが特徴です。
幼いお子さんがいるご家庭の場合は、三郷市は非常にメリットを得やすい土地といえます。
吉川市・三郷市の住みやすさは?
戸建て住宅の数が少ないため、新築だと100平米で約3,500万円と若干お高くなります。
この市で暮らす場合は、集合住宅に入居することを前提にするのが望ましいでしょう。吉川市だと戸建て住居が安く、三郷は集合住宅で暮らしたいという方にとって、住みやすい地域です。どちらもベッドタウンなので、静かな環境下で暮らせると思いますよ。