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2020年シーズンの浦和レッズはどうだった?
2020年シーズンの浦和レッズはジェネラルマネージャー制を廃止し、新たにスポーツダイレクターに土田尚史氏、テクニカルディレクターに西野勉氏を迎えて既存の戦力に加えて若手の育成にも力を入れ、巻き返しを図ろうとしていました。
しかし、活躍が期待されていたブラジル人のファブリシオとマウリシオを含む有望選手が7人も移籍した穴は大きく、J1リーグは10位、カップ戦に至っては予選敗退という厳しい結果に終わりました。
リカルド・ロドリゲス監督が就任したけど・・・
2021年は契約満了で退団した大槻監督に代わり、2020年に徳島ボルティスで監督を務めJ2優勝とJ1昇格を実現したリカルド・ロドリゲス監督が就任し心機一転、その手腕に期待がかかっていました。
ところがここでもシーズン前までに12人もの選手の退団し、今年度のキャンプが開始される頃に飛躍が期待されていた松橋大樹がベルギーのシント・トロイデンへレンタル移籍、昨シーズンは11得点とまずまずの成績を残したレオナルドも中国の山東泰山へ完全移籍したばかりか、再起を賭けるはずだった柏木陽介も突然の退団となりました。
西大吾、田中達也、金子大毅らが入団したけど?
一方、ユーティリティープレイヤーの西大吾、中盤で要となり得る田中達也や金子大毅らの入団も決定し、チームの大刷新が行われています。
ここ数シーズンで幾度となく主力選手の退団が相次ぐ浦和レッズですが、そんな状況だからこそ若手選手にとっては大きなチャンスで、若手の育成やマネジメント能力に定評のあるリカルド・ロドリゲス監督のもと急成長を遂げることがあれば上位進出の可能性も残されています。
2021年注目すべき若手選手は「武田英寿」
そんな浦和レッズの2021年シーズンに注目すべき若手選手は、ずばり武田英寿です。
2001年生まれの19歳でポジションはミッドフィルダーとフォワードで、その名前に見覚えがある方も多いですが彼の父親が元日本代表でイタリアセリエAでも大活躍した中田英寿さんのファンだったことから付けられた名前です。
その才能は中学生時代に既に開花し全国中学校サッカー大会において3年連続で優勝に貢献したほか、2年生の時には背番号10を与えられキャプテンも務め、得点力だけではなくリーダーシップも天性のものがあります。
武田英寿はダイヤの原石
青森山田中学に在籍時には東北U-15みちのくリーグ北ブロックでも3連覇を成し遂げ、青森山田高校に進学すると全国高等学校サッカー大会では優勝1回、優秀選手賞を2回受賞し、高松宮杯JFA U-18サッカープレミアリーグではEASTとファイナルで優勝を成し遂げました。
この輝かしい軌跡を残してきたダイヤの原石とも言える才能に浦和レッズが白羽の矢を立て、2020年には入団を果たし彼のプロとしてのキャリアがスタートしました。
念願のプロデビュー!
2020年8月5に開催されたセレッソ大阪とのカップ戦で、0-0の後半途中から出場し念願のプロデビューを果たします。
わずか15分の出場であまりボールに触れなかったばかりか、試合も0-1で敗戦となり悔しい思いをしましたが、その闘志は衰えていませんでした。
つづいて同年12月12日には、湘南ベルマーレとの試合で後半41分についにJ1リーグデビューを果たします。
前回の出場とは動きが全く違い、何度もスルーパスを出してチャンスを作ったほか、積極的な裏への飛び出しでシュートを放ち、惜しくもゴールには結びつかず試合も引き分けに終わりましたが、その才能の片鱗を見せつけるのには十分でした。
武田英寿の爆発的な成長に期待!
2020年シーズンはJ1リーグ3試合、カップ戦1試合で比較的短時間の出場ばかりでしたが、2021年シーズンには出場時間を増やして初ゴールを決めることが期待されています。
多くのメンバーが入れ替わり、新体制を作り上げるプロセスの途上である今シーズンだからこそチャンスがあり、武田英寿が爆発的な成長を見せればチーム全体の得点力が向上すること間違いありません。